トップページ / 受賞歴

清水港・みなと色彩計画は、清水港に関係、立地する企業のCIを尊重しながらも美しい港づくりを目指した主体的な取り組みです。条例、減税制度のないなかで地域による「美の規範」を形成してまいりました。

そしてこれからの国土をマネージメントする取組みであると評価され数々の賞を頂いてまいりました。

2021年

清水港の取り組みは色彩計画という言葉では正しく表現できない。30年以上にわたって取り組まれてきた港の風景の再デザインであり、その成果はこの風景を担うべく醸成された地域社会そのものである。港に連なる建屋の屋根の色彩はある範囲に収まりつつ微妙に色合いが異なり、単なる統一ルールでできた姿ではないことが伝わる。施設は時に抑制的に時に戦略的にデザインされ、丁寧な検討と協議が重ねられたことがわかる。港湾関連事業者は世界の港を見ているので意識が高いのだという。各社が工夫を凝らし、専門家のアドバイスを得ながら風景をひとつひとつ洗練させてきた。その動きは臨港地区の外側にも広がりをみせている。日本平から港を眺めると、海と山のあおと港のあおが引き立てあい、その向こうに富士山がそびえる風景が楽しめる。この風景を眺めて育った若者は心からふるさとを誇りに思えるだろう。港湾を管理する県、まち全体に責任を持つ市、物流・工業・商業などを営む事業者、将来を担う若者たちを含む市民、全体を見渡す専門家。港にかかわる全ての主体がそれぞれに磨き上げた清水港は現代日本を代表する美しいみなとまちである。(審査員講評)

2024年

官民連携により、防潮機能を有する緑地整備により、陸と海の連続性を確保し、防潮堤自体が新たな清水港の景観創出に大きく寄与したものである。(審査員講評)

04_集合写真(表彰状なし).jpg