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29年間の共創の取組 SDGsの実践事例 

清水港・みなと色彩計画」は、「ヒト・モノ・情報」の結節点としての港湾空間の色彩・景観の質を高めることにより個性的、魅力的で活力とうるおいのある港湾空間を創り上げ、より多くの人びとが港の織りなす豊かさを実感できることを目的としています。 その基本的な考えは、1)住む人、働く人、訪れる人にとっての快適性(アメニティ)を高める   2)働く人が誇りを持ち、意欲を高め、集える賑わいの場を作る   3)個性(アイデンティティ)を高める    であり、今や29年間におよぶ継続的な取組みとなりました。 清水港が物流・工業等に特化した空間から、市民が憩う賑わいの場、そして海の玄関口へと変貌したのは、港湾関係事業者が色彩計画の唱える美しい清水港のビジョンに共感し、参画し、風景づくりに共振した成果と考えます。この美しいみなとづくりの共創の取組みは、産官学の交流・連携とともに市民への啓発・人材育成によるSDGs(持続可能な社会の実現)のモデルともいえます。   

全体配色計画ゾーニング図 

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各エリアの求めるイメージ

 清水港の港湾計画改定によりエリアの土地利用に伴い地区ごとの求めるイメージを設定しながら、清水港全体の風景づくりを行ってまいりました。sカラー計画の方針ai.jpg

清水港のシンボルカラーは刷新した、真新しいという意味をもつホワイト(N9.5)とアクアブルー(10B7/8))

計画策定された10年後の市民・企業アンケート調査結果からは清水港が明るい、清潔なイメージという評価が得らました。このことから、色彩が地域イメージを形成することがわかります。

 

清水港の景観形成の考え方

清水港・みなと色彩計画では、日本三大美港のひとつ、富士山、三保松原等の日本を代表する風景づくりを港の進化を活かし描き続けています。


hps清水港の自然景観 緑(緑被率・.jpg

 

hps眺望景観.jpg

HPsシークエンス景観.jpg

色彩について

清水港・みなと色彩計画では、富士山、三保松原、駿河湾等の自然景観と港湾景観の調和を求めています。港湾関連事業の施設・工作物は5年~7年に一度の塩害、耐震等の維持管理を行っています。その機会に色彩計画推進協議会では、事業者のCI(コーポレートアイデンティティ)と共に施設・工作物の機能を把握し、機能性、安全性、耐久性を鑑み、その施設の風景における役割を景観、環境色彩観点からアドバイスします。エリアごとのイメージ、清水港のイメージを形成するために、事業者にとっても清水港としての風景価値もあがりwin winの仕組みです。

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有彩色:白・灰・黒色以外の、赤・青・緑などの色味のあるすべての色。
無彩色:白・灰・黒色のように、色味を持たない色。 

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